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メモ帳だけ!Word,PowerPointをPDFに一括変換

5分

Word・PowerPointをPDFに一括変換する方法

WordやPowerPointのファイルを一つずつPDFに変換するのは、手間も時間もかかりますよね。

特に大量のファイルを扱う場合、作業効率が大きく下がってしまいます。この記事では、メモ帳で作成できる無料スクリプトを使い、複数のWord・PowerPointファイルを一括でPDFに変換する方法を解説します。

初心者の方でもすぐに実践できるよう、手順や注意点も丁寧に紹介。この記事を読めば、日々の業務効率が大幅にアップします!

変換の仕組み#

変換の手順はとてもシンプルです:

  1. PDFに変換したいOfficeファイルを選択
  2. 作成した変換スクリプトにドラッグ&ドロップ ドラッグ&ドロップ
  3. 自動でPDF変換が完了 実行結果

それでは、この変換スクリプトの作り方を詳しく解説していきます。

Wordファイル用スクリプトの作成手順#

1. メモ帳を起動#

Windowsのメモ帳を起動します。

メモ帳

2. 以下のコードを貼り付け#

// ドラッグ&ドロップされたファイルを確認する
if (WScript.Arguments.Count() == 0) {
  WScript.echo("ファイルがありません。");
  WScript.Quit();
}
// Wordを起動する
var word = WScript.CreateObject("Word.Application");
 
// 1ファイルずつPDFに変換する
for (var i = 0; i < WScript.Arguments.Count(); i++) {
  exportPDF(WScript.Arguments.Item(i));
}
word.Quit();
WScript.echo("変換終了!");
 
// WordファイルをPDFに変換する
function exportPDF(file) {
  var fs = new ActiveXObject("Scripting.FileSystemObject");
  // フォルダパスを取得
  var folderPath = fs.GetFile(WScript.ScriptFullName).ParentFolder
  // ファイル名を取得
  var fileName = fs.GetBaseName(file);
  // 出力先、ファイル名を設定
  var output = folderPath + '/' + fileName;
  // wordを開き、PDFに変換する
  var docment = word.Documents.Open(file);
  docment.ExportAsFixedFormat(output,17,false);
  docment.Close();
}

3. スクリプトの保存#

  1. Ctrl + Shift + S で「名前を付けて保存」を開く
  2. ファイル名を「word_to_pdf.jse」などにして保存します
    • 拡張子は必ず .jse にしてください
  3. 文字コードは「ANSI」を選択
  4. 保存をクリック

名前を付けて保存

これでWordファイル用の変換スクリプトの作成は完了です。ファイルのアイコンが変わっていれば正常に作成できています。

作成したスクリプト

PowerPointファイル用スクリプト#

PowerPointファイルをPDFに変換する場合は、以下のコードを使用します:

// ドラッグ&ドロップされたファイルを確認する
if (WScript.Arguments.Count() == 0) {
  WScript.echo("ファイルがありません。");
  WScript.Quit();
}
// PowerPointを起動する
var pp = WScript.CreateObject("PowerPoint.Application");
 
// 1ファイルずつPDFに変換する
for (var i = 0; i < WScript.Arguments.Count(); i++) {
  exportPDF(WScript.Arguments.Item(i));
}
pp.Quit();
WScript.echo("変換終了!");
 
// PowerPointファイルをPDFに変換する
function exportPDF(file) {
  var fs = new ActiveXObject("Scripting.FileSystemObject");
  // フォルダパスを取得
  var folderPath = fs.GetFile(WScript.ScriptFullName).ParentFolder
  // ファイル名を取得
  var fileName = fs.GetBaseName(file);
  // 出力先、ファイル名を設定
  var output = folderPath + '/' + fileName;
  // ppを開き、PDFに変換する
  var slide = pp.Presentations.Open(file, false);
  slide.SaveAs(output,32);
  slide.Close();
}

保存方法や使い方はWord用のファイルと同じです。

実行結果_PP

まとめ#

メモ帳で作成した簡単なスクリプトを使えば、複数のOfficeファイルを一括でPDFに変換できます。 単純作業の自動化で、業務効率を大幅に改善できますよ。

よくある質問・トラブルシューティング#

スクリプトが動かない場合

拡張子や保存場所、ファイル名を再確認してください。特に拡張子が.jseになっているか確認が重要です。

PDFが作成されない場合

Officeのバージョンやファイルの権限を確認してください。管理者権限で実行すると解決することがあります。

変換後のファイル名について

元ファイル名と同じ場所にPDFが作成されます。上書きを避けるため、必要に応じて事前にバックアップを取ることをお勧めします。

Excelファイルの一括PDF変換については、こちらの記事で詳しく解説しています。

他にも便利な自動化テクニックを知りたい方は、さかいブログをチェックしてみてください。 新しい記事も随時更新していきますので、お楽しみに!

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さかい

Excel・業務効率化・自動化が得意なITブロガー。現役エンジニアとして日々便利なノウハウを発信中。